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ヨーロピアンオークブナ科 | 広葉樹

ヨーロピアンオークの板
原産地
ヨーロッパのほぼ全域に生育しており、同種の木が東アジアの一部に分布しています。
比重
気乾比重:0.72~0.75
強度
やや硬い
特徴
ヨーロピアンオークは樹高が25m、胸高直径が1.5mほどの大きさになる、木理に粗さが見られる木です。

乾燥には非常に時間がかかり、乾燥中には割れが起こる危険性がある為、注意が必要です。
強度に関しては耐衝撃性と剛性がやや低いがそのほかの基準においては軒並み高く、硬さもあり、特に蒸し曲げの適正が高い。
表面が緻密で美しく、加工性が高いので加工自体に特に問題はありませんが、鉄を腐蝕させる性質を持っている為、鉄の釘やネジは避けた方がよく、湿気のある場所などでは特に変色の被害をこうむる事があります。また、波状木理が災いし欠けやすい時は加工の難易度は高くなります。
耐久性は昔の戦艦の材料に使われていたほど高いが、やや虫の害を受けやすい傾向にある為、虫の害を受けるような用途に利用する場合には保存薬剤などの処理をおこなった方がよいとされています。
ヨーロピアンオークの木
その他の名称
ヨーロピアンホワイトオーク、イングリッシュオーク
学名:[Quercus robur]
価格
やや高価
色調
辺材は淡い黄褐色で、心材は黄褐色。まれに交錯木理がみられます。辺材、心材の境界はあまりはっきりしておらず、不明瞭で分かりづらい。
用途
ヨーロピアンオークは主に高級家具の材料として利用されます。その他の用途としてはフローリングなどの内装材、彫刻などにも用いられます。
また、ウイスキーやブランデーの貯蔵樽としても利用され、木目の美しいものはスライスカットされ、化粧単板にも加工されます。
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