原産地
						
							国内では新潟以南の比較的暖かい地域に生育しています。
						
						比重
						
							気乾比重: 0.87
						
						強度
						
							非常に硬い
						
						価格
						
							高価
						
					 
					
						
						
						その他の名称
						
							赤樫、アラカシ、オオガシ、オオバガシ、カタギ(堅木)、ハビロ、イボガシ、チガシ、オーク[Ork]など。
							学名:[Quercus acuta]
						
						色調
						
							辺材は淡い紅黄褐色、心材は淡い紅褐色、辺材、心材共に近い色調を持っており、ゆっくりと変色している為、心材と辺材の明確な境界は見つけづらくあまりハッキリしていません。
						
					 
					
						アカガシは樹高が20m以上、胸高直径が0.7mほどの大きさに成長する木です。国産の木材の中で最も硬さのある品種のひとつだと言われており、材が強靭で強度が高く、赤みがかっている事が名前の由来となっています。
						
							中には比重が1を越えているのものもあり、切削加工は非常に困難で乾燥方法も難しい部類に属しますが磨耗に強い耐性を持つ木材で水にも強く乾燥後は狂いも少ないという木材として利用する上での良い特徴を持っています。
						
							赤みを帯びた重厚な風合いは他の材には見られず、見た目も強度も最高品質の木材だと言えます。
							ヨーロッパでも同じ種類に属するオーク[ork]が大変、優秀な木材として高い評価を受けています。
                            
                            余談ですが、秋になると田舎に暮らす多くの人にとって馴染み深い「ドングリ」がこの木には実ります。
                            また、国内で唯一、目通り幹囲が10mを越す推定樹齢が300年以上とされるアカガシが愛知県北設楽郡で確認されています。
					
					
						アカガシは硬さと耐摩耗性が特徴の木材の為、その特性を活かした使い方が多く提案されており、木工の道具として知られるノミなどの道具の柄、木刀、カンナの台、磨耗しやすい敷居の溝などに使用されています。
							また、船を作る際には船縁、舵、櫂など重要な部分に利用されており、造船の際も欠かせない木材となっています。