木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

アカマツマツ科 | 針葉樹

アカマツの板
原産地
アカマツは国内では北海道以外のほぼ日本全域に生育しています。
比重
気乾比重: 0.53
強度
やや硬い
アカマツの木
その他の名称
学名:[Pinus densiflora]
価格
やや安価
色調
辺材は白褐色、心材は淡白褐色で、辺材、心材の境界は不明瞭で見分けるのは難しい。
特徴
一般的にマツ科の樹木は痩せた土地でも育つと言われており、このアカマツも例外ではなく、あまり肥沃でない土地でも生育しているアカマツを見る事ができます。

樹皮が赤みがかっている事がアカマツという名前の由来だと言われていて、クロマツが「雄松」と呼ばれることに対比して、「雌松」と呼ばれる事もあります。
アカマツはヤニがでやすく、やや狂いが生じやすいので利用しやすい木材とは言い難い側面も持ちますが寒冷な気候にも耐える事ができるという特徴を持ち、ほぼ日本全域に分布している事から比較的安価で買う事ができるという利点があります。

その他のアカマツの特徴としては心材の水中における保存性の高さがあげられます
アカマツは松脂を多く含み、一度、火がつくと強い炎が出るため、薪として使用する場合は良い木材だと言えますが、建築の材料として利用する場合はやや燃えやすい為、火気のあまりない場所で使用するなどの工夫をした方が良いでしょう。
用途
アカマツは主に建材として使用され、建物の梁、敷居の摩擦部、和室の床柱などに使用されます。
土の中でも腐りにくいという特徴を持つ事から土中杭としても利用されているようです。

材木以外の用途としては樹形を整えやすいという特徴から盆栽への利用があげられます。

木材アクセスランキング TOP10