▲ ローズウッドの板目
原産地
ローズウッドはインド南部、及びインドネシアに分布しています。
比重
気乾比重:0.75~0.85
強度
非常に硬い
▲ ローズウッドの柾目
その他の名称
インドローズ、インディアンローズ、インドネシアローズ、ソノケリン
学名:[Dalbergia latifolia]
価格
希少
色調
辺材は灰白色、心材は暗赤紫褐色で、辺材、心材の境界は明瞭で見分けやすい。
ローズウッドは紫がかった独特の色調を持った、とても硬い木材で数ある木材の中でも非常に価値の高い材料として重宝されており、現在ではある程度の幅の取れる物は入手が困難な状況となっています。
ローズウッドは産地によって「アフリカンローズウッド」「インディアンローズウッド」「ブラジリアンローズウッド」「ホンジュラスローズウッド」などに分けられていますが日本では一般的にインディアンローズウッドの事を単にローズウッドと呼んでいるようです。
名前の「ローズウッド」の「ローズ(薔薇)」の部分は木材から放たれるこの独特の香りが由来となっています。
乾燥は時間をかけてじっくりと行う必要がありますが、乾燥後は安定性が非常に高くなり、色も乾燥前より鮮やかになります。
ローズウッドの木材は硬度が高い種ので加工が困難でやや割れやすいという特徴があり、木工初心者の方が気軽に扱うような樹種ではありません。ノコギリやカンナなどによる加工も難しい部類に属します。
また、釘打ちやネジ止めにもあまり適しておらず、釘やネジを使用する場合は下穴などが必要ですがローズウッドは希少な木材なので組み立て加工にネジなどを使用する事は殆どありません。
接着剤の使用に関しては特に問題なく、特に下処理などを行わなくても容易に接着できます。
仕上げに関しては杢理が荒い為、目止めが必要になりますが蜜蝋などのワックスで仕上げると紫色が際立ち、とても美しい仕上がりになります。
現在、本物のインディアンローズウッドはインドの森林法によって保護されており、輸入が規制され入手する事が難しくなっています。