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マホガニーセンダン科 | 広葉樹

マホガニーの板1
原産地
中米か、南米北部の主に太平洋側に分布しています。
元々は西インド諸島原産の木でしたが、植林が盛んな為、現在では中南米の広い範囲で見る事ができるようになっています。
比重
気乾比重:0.66
強度
硬い
マホガニーの木
その他の名称
ホンジュラスマホガニー、アメリカンマホガニー、ブラジリアンマホガニー、ビッグリーフマホガニー、トゥルーマホガニー、コバノマホガニー
学名:[Swietenia macrophylla]
価格
希少
色調
辺材は灰白色~黄白色、心材は橙褐色または紅褐色です。辺材と心材は色が違う為、明瞭で見分けやすい。
特徴
一般的にマホガニーと呼ばれている樹種は正式名称をホンジュラスマホガニーと言い、現在はワシントン条約で伐採禁止となっている、世界的に最も高く評価されている銘木のひとつです。
森林に生育しているマホガニーの樹木は平均樹高は45m程度、胸高直径は1.2~1.8mくらいに成長します。

乾燥による狂いはほとんどなく、人工乾燥、自然乾燥ともに容易で特に気をつけるような事はありません。
マホガニーは耐久性があり、腐れにくく、木肌が滑らかで摩耗に対する耐久性も高いとされています。しかし、曲げにはあまり向いておらず、ある種の虫害や衝撃に弱いという特徴があります。
加工に関してはノコギリやカンナなどの手道具、電気工具やろくろ加工とも相性が良く、加工が行いやすい樹種です。しかし、杢理が交錯している部分などはやや裂けやすい為、部分的には注意が必要です。
釘やネジ、接着剤なども問題なく使用できます。杢理は殆どが通直ですが交錯している部分もあります。
ステインなどの塗装や艶だし剤などとも相性が良く、美しい仕上がりを得る事ができます。また、時間が経つと深みのある金褐色へと変化するので経年変化が美しい事もマホガニーの良い特徴のひとつです。

塗装を施さなくても木材の表面に赤、橙系の美しい色調があり、木の繊維自体にも光沢があります。年月を経ると更に高級感のある美しい仕上がりを見せる木材です。

ホンジュラスマホガニーが手に入らなくなった事もあり、一般的には同種の木材であるアフリカ原産のアフリカンマホガニーが代替品としてよく使用されているようです。

マホガニーの木は無弁花と言われている花冠のない樹種ですが、多くの無弁花の木は非常に耐久性があるという特徴があります。オークやウォルナットなどの木材のとして優秀な特長を持つ樹種も無弁花の木に含まれています。
また、多くの針葉樹は樹脂道と呼ばれている樹脂の分泌道となる細胞間のすきまを持っていますがマホガニーは広葉樹としては珍しい樹脂道を持った広葉樹です。

現在、ほぼ入手不可能な種類のマホガニーとして、キューバマホガニー(Swietenia mahogani)がありますが、こちらはホンジュラスよりも更に優れた樹種だとも言われ、数百年に渡って愛されてきました。
しかし、今ではほとんど絶滅している樹種であり、古い家具などの資源再生利用以外では材料のひとつとなる事はない為、当サイトでは掲載していません。
再び、キューバマホガニーのように過剰伐採により絶滅してしまう銘木が出ない事を切に願います。

尚、この項で紹介しているアメリカンマホガニーについては認証された木材が流通しているので継続的に入手する事ができると思われます。
用途
マホガニーはキャビネットや椅子などの高級家具や、彫刻の材料、ギターのネックなどの材料として主に使用されています。
また、木造の帆船の建造や船室の内装などにも多く利用されてきました。
縮み杢、泡杢、縞杢、フィドルバック、リボン杢などの特殊な杢が出ている見た目が美しい木材はスライスされて化粧単板に加工される事もあります。

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