木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

タモブナ科 | 広葉樹

タモ板目
▲ タモの板目
タモの木
原産地
滋賀県を南端とし、北海道までの地域に生育しています。
比重
気乾比重:0.65
強度
硬い
タモ柾目
▲ タモの柾目
その他の名称
ヤチダモ、タモアッシュ。
学名:[Fraxinus sieboldiana]
価格
色調
非常に淡い色をしており、黄色みのかかった淡褐色から薄茶色をしています。
特徴
タモは胴回りが大きく、胸高直径が1.2mにも達する木で学名の[Fraxinus sieboldiana]は日本でも有名なドイツ人の医師兼博物学者であるシーボルトがつけたとされ、学名の"sieboldiana"の部分にその名残を見る事ができます。

タモの木材を乾燥させる際に問題となるのはアテが多い樹種である事で、この特徴から木材としては乾燥が難しい部類に属します。

強度に関しては広葉樹の中でも比較的、硬い木材だと言え、その頑丈さから家具の材料として好まれています。

タモの材質は北米産のアッシュに似ていますが、一般的にはアッシュの方が少し硬いと言われています。

現在は国産のタモと材質的にあまり違いがない中国産やロシア産のタモが使われる事が増えてきているようです。
用途
タモは硬く、反発力があるという特性からプロ野球のバットの材料として使用されてる事で有名ですがバットの材料とされているのは本種ではなく「アオダモ」と呼ばれている別の種類の木です。
しかし、タモ(ヤチダモ)もその優れた材質からスポーツ用品の材料として使用される事は多く、ボートのオール、ホッケーのスティックなどに利用されています。

内装材として利用される場合には主にドア枠、階段、カウンター、フローリングなどに使用されます。
また、タモはその強度を活かして家具材に使用される事も多く、品質の良い木材である事から幅広い用途で活用されています。

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