木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

アメリカンエルムニレ科 | 広葉樹

アメリカンエルム写真1
原産地
北米大陸のアメリカの中部、および東部に分布しています。
比重
気乾比重:0.56
強度
やや硬い
アメリカンエルム写真2
その他の名称
グレイエルム、ホワイトエルム、ソフトエルム、スワンプエルム、ウォーターエルム、など。
学名:[Ulmus americana]
価格
やや安価
色調
辺材は薄い淡褐色で、心材は赤い色調を帯びた淡褐色、辺材、心材の境界は色調がほぼ同じ為、見分けやすいとは言えない。
特徴
アメリカンエルムの樹木は樹高が20m、胸高直径は0.8mほどの大きさに成長します。
乾燥は良好で変形も見られず、割れる事もほとんどない為、容易におこなう事ができます。
強度的には衝撃に強く、蒸し曲げに対する適正も非常に高いと言えますが、弾力性に関しては非常に低く、弾力性を必要とする用途には全く向いていません。
加工性については釘打ち、ネジ止め共に相性がよく、刃物での加工も容易に行える樹種ですが、裂ける可能性はあるのでやや注意が必要です。接着に関しては油分が多いという事もないので特に問題なくできます。

アメリカンエルムは耐久性に関してはやや難がある為、屋外で風雨にさらされると腐る可能性が高く、屋外での利用はお勧めできません。また、虫の害に対する耐性もあまりなく、虫の害を受ける事があります。
用途
アメリカンエルムは家具やアイスホッケーのスティックなどの運動器具、ボートや海洋建築物の材料として利用されます。
また、海外では棺の材料としても使用されているようです。

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