木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

アサダカバノキ科 | 広葉樹

アサダの板
原産地
アサダは北海道の中南部から九州の南部辺りまでの地域に生育しています。
海外においては中国、朝鮮半島などに分布しています。
比重
気乾比重:0.73
強度
やや硬い
アサダの木
その他の名称
学名:[Hop hornbeam]
価格
色調
心材は紅褐色、辺材は白褐色で、色が異なっている為、心材、辺材の境界はハッキリとしています。
特徴
アサダは直径が60cmほどに成長する木で、肌目が緻密で美しい仕上がりを得る事ができる事から床材の材料などとして高く評価されています。

乾燥は困難で乾燥中にねじれなどの変形が起こりやすいという特徴を持っている為、人工乾燥ではなく慎重に自然乾燥されている事が殆どです。

加工についてはややクセがある事から切削やカンナがけは難しく、初心者向けの木材とは言えませんが、逆目が少なく角が欠けにくいという良い特徴を持ち、磨くと美しい光沢がでます。
また、ロクロでの加工には向いており、サラサラと滑らかに削る事ができ、釘抜けが起きにくいという特殊な性質を持っています。

アサダは腐食に対する耐久性を持ち、摩耗に対しても強い事から耐久性の高い木材だと言われています。

尚、アサダには特徴的な強い匂いなどはありません。
用途
アサダは程良い硬さがあり、表面の仕上がりが良く美しい光沢が出る事から道具の柄や木管、靴の木型やフローリングの材料などに主に利用されます。
また、家具材や建築材、椀木地などに用いられる事もあります。

心材部分は年月と共に光沢が強くなり、味わい深い美しさが出てきます。

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