木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

アボジラセンダン科 | 広葉樹

アボジラ写真1
原産地
アフリカ大陸の熱帯雨林地域、西アフリカに分布。ガーナ、カメルーン、ナイジェリア、コンゴ、コートジボアール、シエラレオネなどで生育しています。
比重
気乾比重:0.54
強度
アボジラ写真2
その他の名称
アボジレ、アフリカンサテンウッド
学名:[Turreanthus africanus]
価格
色調
金色を帯びた、黄褐色~乳黄色。時間の経過と共にその色は濃くなり、更に黄金色に近づいていきます。
特徴
アボジラは樹高が30mほどに成長すると言われている木で、アフリカンサテンウッドの別名の通り、神々しい黄金色の光沢を帯びている表面の美しい木です。現在は国際自然保護連合によって、絶滅危急種にあげられています。

乾燥は早く行う事ができますが、反りやねじれなどの変形が起こる事があります。しかし、乾燥後は比較的、安定性の高い木材となります。
アボジラは波状、または通直な木理のものが一般的ですが、度々、交錯木理を持つ物も見られます。しかし、あまり硬い木材ではない事もあり、加工はそれほど困難ではありません。
強度は全体的に中庸で特筆すべき点は特にありません。曲げや圧縮に関しても中庸の強さを持っています。
耐久性もあまり高くはありませんが、その表面の美しさから、高級家具の材料としても用いられます。

アボジラは木材としての性質ではなく、外観が特に優れている木材だと言えます。
用途
アボジラはその黄金色の光沢を活かし、高級家具や内装材としては利用価値の高い木材です。
また、アボジラはリボン杢や縞杢、雲紋杢を持つものもあり、そういったものは特に化粧単板などに加工され、珍重されています。

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