木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ブビンガマメ科 | 広葉樹

ブビンガの板
ブビンガ写真3
ブビンガ写真1
原産地
西アフリカ、特にカメルーン、ガボン、コートジボアールなどの国々に分布しています。
比重
気乾比重:0.80~0.96
強度
硬い
ブビンガ写真2
ブビンガ写真4
その他の名称
アフリカンローズウッド
学名:[Guibourtia demeusii]
価格
やや高価
色調
辺材は淡赤白色で、心材は暗紅褐色で時間の経過と共に深く濃い色に変色していきます。辺材、心材は全く違う色をしている為、境界部分は明瞭で分かりやすい。
特徴
ブビンガは樹高が10~20mほどになるどっしりとした大径木になる木で、材質的には硬くてかなり重いという特徴を持っています。
伐採した当初はピンクに近い赤色をしていますが時間の経過とともに暗色の縞を持った、深い色調に表面の色が変色していきます。ブビンガは木材としての使用に適さない辺材の部分を多量に持つ為、辺材を除く処理が必須の木材だと言えます。

乾燥は早く行う事ができ、乾燥中も材は安定しています。虫害に対する耐性が特に優れていますが、乾いていないと製材の際に悪臭を放つ樹種なので、臭いをとる為にも十分に乾燥させる必要があります。
加工性に関しては硬くて加工には少々時間がかかる為、労力の要らない作業を求めている人にはあまりオススメできない木材ですが、ホゾなどの加工にも向いており、木理が交錯しているものでも精度の高い材料が作れます。ただし、硬い木材である為、加工にはよく研磨された切れる道具を使った方が良いとされています。

ブビンガは高い耐摩耗性や強度を持つだけでなく、外観的にも重厚で色彩的にも独特の美しさがある為、大変、魅力的な木材だといえるでしょう。
用途
主に家具の材料や内装材として利用され、美しい木目があるものはスライスカットし、化粧単板に加工後、使用されます。
また、ドアや床、カウンター材、ナイフの柄、銃床、小物、楽器など、美しさと耐久性の両方が必要な部分にも利用されます。

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