木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

チェチェンウルシ科 | 広葉樹

チェチェンの板
原産地
チェチェンはメキシコからジャマイカまでの主に中米地域に分布しています。
比重
気乾比重:0.85
強度
硬い
特徴
チェチェンは基本的に小さめな木ですが、大きいものでは樹高が15mほどになる強く硬い木です。樹皮と樹液には強い毒性がありますが、木材には毒はありません。
また、チェチェンにはホンジュラスウォルナットという別名があり、その名の通り、マホガニーやウォルナットを彷彿させる高級感のある樹種です。

乾燥は良好で、乾燥後は安定した材になります。加工の際の注意点としては、チェチェンは硬い木材なので、釘打ち、ネジ止めの際は下穴が必要です。現地では建材として利用されている為、耐久性は高いと思われます。というのもこの材はあまり市場に出回る事がなかった為、情報に乏しく、耐久性などの特徴はこれから明確になると思われます。

チェチェンは研磨すると光沢がでる為、仕上がりの美しいという特徴を持ちます。
チェチェンの木
その他の名称
ホンジュラスウォルナット、チェチェンニグロ、ブラックチェチェン、ブラックポイズンウッド
学名:[Metopium brownii]
価格
やや高価
色調
辺材は淡黄色、心材は暗褐色で、色が明らかに違う為、辺材、心材の境界はハッキリしており、暗色の縞模様が見られます。また、しばしば、赤、緑、黄金色の光沢を持っています。
用途
チェチェンは主に家具、又は楽器の材料として利用されます。
また、原産地では建設材料として使用されているそうです。
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