木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ココボロマメ科 | 広葉樹

ココボロ写真1
原産地
北米、中米、南米の太平洋沿いに生育しています。
比重
気乾比重:0.98~1.20
強度
非常に硬い
特徴
ココボロは樹高が20~30m、胸高直径が1mほどになる木で、比重が1を越える、非常に重くて硬い木です。ローズウッドに近い種ですが、色調などはあまり似ていません。
乾燥に時間がかかり、割れなどが比較的起こりやすいが、乾燥後の寸度安定性は非常に高い。加工性は悪いほうではないが刃物を鈍磨させる性質がやや見られるので、加工の際には注意が必要です。
油分が高い木なので、加工の際などにやわらかい芳香があり、滑らかな表面が得られますが、この油分が接着を困難にしています。
硬い木なので釘打ち、ネジ止めの際は下穴が必要。心材は非常に耐朽性が高く、強度の面においても全体的に非常に高いレベルにある木材だといえます。
ココボロ写真2
その他の名称
学名:[Dalbergia retusa]
価格
やや高価
色調
辺材は白色で、心材は黄橙、深い赤色など様々な色調のものが見られる。時間の経過ともに深く濃い色に変色していきます。辺材と心材は色が全く違う為、境界は明瞭を見分けやすい。
用途
ココボロは主に道具の柄、彫刻、チェスの駒などの細工物、小箱などの小物に用いられます。
また、木目の美しいものはスライスして化粧単板に加工され、家具や羽目板などに利用されます。
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