木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ヨーロピアンアッシュモクセイ科 | 広葉樹

ヨーロピアンアッシュの板
原産地
ヨーロッパのほぼ全域で生育してます。
比重
気乾比重:0.70
強度
硬い
特徴
ヨーロピアンアッシュは樹高が30m、胸高直径が1.0mほどの大きさの木で産出国の名前を冠して呼ばれる事もあります。
乾燥はかなり早くおこなう事ができ、狂いなども殆ど見られませんが木口割れには注意が必要です。乾燥後の変形は中庸です。
強度に関しては特に弱点はなく、強い。特に蒸し曲げに対する適正に優れています。
手道具でも機械でも加工はしやすいが、木理が巻いている部分は割裂を生じる可能性があります。しかし、この木は基本的に木理は通直なので交錯しているものなどはほとんどないのであまり大きな問題ではありません。釘打ち、ネジ止めの際には割れる危険性があるので下穴をあけた方が良いでしょう。
耐久性はあまり高いとは言えず、屋外で使用する場合には保存薬剤などでの処理が必要になります。虫の害に関しては比較的、強い樹種です。
ヨーロピアンアッシュの木
その他の名称
イングリッシュアッシュ、フレンチアッシュ、ポリッシュアッシュ、スボニアンアッシュ
学名:[Fraxinus excelsior]
価格
色調
比較的、薄い色の種で色は概ね、乳白色から淡褐色。低い確率で暗褐色などの濃い色調を持つ材も見られます。
用途
ヨーロピアンアッシュは家具の材料や道具の柄、カヌーなどのボート製作の材料として利用されます。 その他にもスポーツ用品の材料としても有名で、野球のバットやホッケーのスティック、ビリヤードのキューにも使用されます。また、材料の軽量化により今はあまり使用する事はなくなりましたが昔はテニスラケットの材料としても用いられていました。
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