木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ガブーンカンラン科 | 広葉樹

ガブーンの板
原産地
中央アフリカ。主に赤道ギニア、ガブーン、コンゴ共和国に分布しています。
比重
気乾比重:0.37~0.56
強度
やや軟らかい
特徴
ガブーンは樹高が60m前後にもなるという大変、背の高い樹木です。樹幹も円筒形をしていて木材として利用しやすく、胸高直径も1~2mはあるので幅も取りやすい。
広葉樹としては比重がかなり軽く、強度の面でも全体的に少し低いという特徴がみられます。しかし、乾燥は早くでき、狂いも少なく、乾燥後のゆがみなども殆どありません。
耐久性も低い為、概して屋内での利用に向いています。釘打ちやネジ止めは下穴を開ける必要がなく、加工も容易だが、刃先を鈍化させる性質を持っているので、加工の際は注意が必要です。
また、辺材は虫の害を受けやすいとされています。
強度や耐久性は低い材ですが、接着性が良いので基本的に屋内で装飾部分などの羽目板として用いられます。
日本ではあまりお目にかかる事がない木材ですがヨーロッパではポピュラーな木材のひとつとして販売されているようです。
ガブーンの木
その他の名称
学名:[Aucoumea klaineana]
価格
色調
辺材は淡灰色または白色で、心材は切った当初は薄桃色ですが時間が経つにつれ褐色を帯びて、色が濃くなっていきます。辺材と心材は色が違う為、心材、辺材の境界は分かりやすい。
用途
ガブーンは主にロータリーカットされて、合板、ブロックボード、ラミンボードなどに加工され、ドアなどの内装、家具の表面の羽目板などに利用されます。
比較的、強度が低い木材ですが、高価なマホガニーに表面の色が似ている為、代替品として幅広く使用されています。
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