木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ホリーモチノキ科 | 広葉樹

ホリーの板
原産地
ヨーロッパ全域、アメリカ南東部、アジアの一部、特に中国などにこの種の木は生育しています。
比重
気乾比重:0.78
強度
硬い
特徴
ホリーは175種ほどの木が生育している樹種で、ヨーロッパに最も多く生育しています。樹高は24m前後で胸高直径は0.6m程の大きさです。
ホリーは世界中の木の中で最も白い木材だろうといわれている木で、肌目が非常に均一で全体的に白。注意深く近くで見る事ができなければ、年輪なども確認できないほどです。
乾燥はかなり難しく、人口乾燥などは避けて、ゆっくりと時間をかけて自然乾燥をさせるのが最も良い方法とされています。乾燥に時間はかかりますが、乾燥後は安定した材料となります。
ホリーは硬く、重い木であらゆる尺度で高い強度を誇っている木ですが、蒸し曲げには適さない木とされています。また、硬い木なので釘打ち、ネジ止めの際は下穴が必要です。
表面は滑らかに美しく仕上がりますが、虫害をやや受けやすく、腐朽しやすいという特徴があるので、保存薬剤を使用するなどして、なんらかの処理を施した方がよいでしょう。
ホリーの木
その他の名称
学名:[Ilex spp.]
価格
色調
辺材、心材共に白色から灰白色で、辺材と心材の境界は明瞭ではなく、明らかな差はありません。まれに灰緑色の色調を帯びたものもあり、ほとんど杢がみあたらない樹種です。
用途
主に小物や楽器の材料、ビリヤードのキュー、アンティーク家具の修理補修材などに利用されています。
また、黒く染色されてコクタン(エボニー)の代用品として用いられる事もあるようです。
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