木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

イペノウゼンカヅラ科 | 広葉樹

イペの板
原産地
中米から、南米にかけて分布しています。
比重
気乾比重:1.20
強度
非常に硬い
イペの木
その他の名称
学名:[Tabebuia spp.]
価格
やや高価
色調
辺材は淡褐色、心材は薄褐色、緑褐色から茶褐色と様々な色調のものが存在します。辺材と心材は境界が明瞭でない為、見分けづらい。
特徴
イペは樹高が45m、胸高直径が1.3mほどにもなる比較的大きな木で、性質の似た多くの樹種が「イペ」としてグループ化されて扱われている事がある為、個々の木材によって色調などには幅があります。

強度が20~30年全く変わらず、あらゆる意味で耐朽性の非常に高い木です。磨耗にも強く、虫害用の処理をしなくても屋外の利用にも全く問題がありません。
乾燥は比較的はやく行う事ができ、乾燥後は安定した木材になる樹種ですが、杢理が交錯しているものがある為、そういうケースでは加工はやや困難です。
また、加工の際に出る木の粉で炎症を起こす事がある樹種なので加工の際にはその点には注意が必要です、
用途
イペは外装用木材、家具用木材、建設工事用木材などの他、フローリングなどの内装材、船の甲板、道具の柄など、その耐朽性を活かし、幅広い用途で用いられます。

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