木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ジャラフトモモ科 | 広葉樹

ジャラの板
原産地
オーストラリアの西部に生育しています。
比重
気乾比重:0.69~1.04
強度
やや硬い
特徴
ジャラは樹高が40m、胸高直径が1.3mほどになるユーカリ、カメレレなどと同種のオーストラリア固有の種で、木によって非常に気乾比重や硬さにバラつきのある木でもあります。

乾燥の際は人口乾燥の前に天然乾燥を行わないとねじれやすい為、天然乾燥のみで時間をかけて行うほうが無難なようです。また、乾燥後もゆるやかな収縮が見られます。
強度は全体的に高く、重さもありますが前述のように木によってバラつきがあるので、強度が必要な用途に利用する際には注意が必要です。また、木理が通直でないものは蒸し曲げにも向いていません。
加工についてはジャラは硬い木材の為、手による加工にはあまり向いていません。加工する際には刃の鋭いものを使う必要があります。刃先を鈍らせる特性は中庸で、釘打ち、ネジ止めにはドリルなどで下穴開けた方が良い木材ですが、下穴を開けなくても裂ける心配はあまりない材といえます。(※下穴は加工を容易にする為に開ける)

表面には光沢が見られ、艶出し剤などを使うと更に美しい仕上がりが得られます。
虫の害などにも強く、耐久性も高い材の為、保存薬剤などは吸収しにくい材ですが処理を施さなくても問題がない材だといえます。
ジャラの木
その他の名称
学名:[Eucalyptus marginata]
価格
やや高価
色調
辺材は灰白色、心材は暗赤褐色で、辺材、心材は色調が違う為、境界はハッキリしていて見分けやすい。
用途
主にフローリングなどの内装材、高級家具、ウッドデッキ、船用の甲板、住宅建材などに利用されます。
また、枕木材として大変有用で、世界中で利用されており、木目の美しいものはスライスカットして化粧単板としても使用されます。
木材アクセスランキング TOP10