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ケンポナシクロウメモドキ科 | 針葉樹

ケンポナシ写真1
原産地
ケンポナシは北海道の一部と本州、四国、九州の全域に生育しており、朝鮮半島や中国(中華人民共和国)などにも分布しています。
比重
気乾比重:0.61
強度
特徴
ケンポナシは秋になると不思議な形をした直径数ミリ程度の小さな果実がなりますが、その果実は食用とされる事はなく、実の下の果柄と呼ばれるふくらんだ枝の部分を食べます。
その味は梨のように甘く、二日酔いに効くとも言われています。

ケンポナシは乾燥中に割れや反りが出やすい為、注意深く行う必要がありますが、乾燥が終わると狂いの少ない、比較的、安定した木材となります。
強度に関しては広葉樹の中では中程度のレベルで、磨耗に弱いなどの特殊な欠点も特にありません。
加工についてはノコギリなどで行う切削加工も容易で、ケンポナシはカンナなどで仕上げると表面に光沢がでる為、美しい仕上がりを得る事ができます。

耐久性に関しても腐蝕しやすいなどの欠点はありませんが、ケンポナシは基本的には屋外で使用される事はあまりなく、一般的には小物を作る材料や内装材など雨風にさらされない場所で利用される事が多いようです。
また、ケンポナシは木材の表面に縮み杢のような、もめたような杢がでたものが稀にでる為、そちらは指物の材料などとして珍重されています。
ケンポナシ写真2
その他の名称
学名:[Hoven dulcis Thunb]
価格
色調
辺材は淡い黄白色、心材は黄褐色で、心材、辺材の色調は似ていますが、色の濃さが違う為、辺材、心材を見分けるのは容易です。
用途
ケンポナシは床柱や落とし掛けなどの内装材や家具材、造作材として主に用いられます。
また、楽器の製作に使用される事もあるようです。
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