木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

コウヤマキスギ科 | 針葉樹

コウヤマキ写真1
原産地
福島県摩耶群一帯、木曾谷周辺、愛知県の段戸山、三重県大杉谷、高野山周辺、広島県恵下谷周辺、宮崎県鈴尾山周辺など、各地に点在しています。
生育場所は標高700m付近。
比重
気乾比重: 0.42
強度
特徴
コウヤマキは高野山真言宗の総本山である高野山で多く見られる事からこの名がついたと言われています。かなり大きく成長する木で樹高は30m、胸高直径が1mほどに成長します。
木曽五木のひとつに数えられるほど良質な木で防火樹としての側面もあり、その名の由来となった高野山では霊木として今でも僧坊の間に多く植えられているそうです。

また1科1属1種という植物学上でも非常に珍しい日本の特産種である事も特徴のひとつです。
コウヤマキ写真2
その他の名称
ホンマキ、キンマツ
学名:[Aciadopitys verticillata]
価格
高価
色調
辺材は乳白色、心材は淡黄褐色で色味がかなり違う為、その境界は見つけやすく、辺材と心材の区別は明瞭ではっきりしています。
用途
コウヤマキは湿潤に強く、主な用途としては風呂桶が有名。この特性を活かし手桶、漬物桶、味噌桶、御櫃などにも使用されます。
板材は変色や腐食が少ないので、外壁用としても良材です。
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