木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

クロマツマツ科 | 針葉樹

クロマツの板
原産地
北海道を除いた日本全国の沿岸沿いに生育しています。
比重
気乾比重:0.37
強度
やや軟らかい
特徴
クロマツは昔、製材の際に行われていた、クサビを打って、板を作るという加工方法に向いていない為、木材として利用され始めたのは機械や製鉄技術が発達した近年からだと言われています。

松脂を取る場合はアカマツよりもクロマツの方が良いとされており、水分の多い土中での耐久性にも優れています。
また、アカマツより辺材の多い種です。
長い年月をかけて、乾拭きすると重厚な光沢がでます。

樹齢150年以上のものになると銘木として扱われますが、虫害を受けやすい事などが原因で優良な木が減少しています。
クロマツの木
その他の名称
オマツ、雄松
学名:[Pinus thunbegii]
価格
色調
辺材は白褐色、心材は淡赤褐色で、辺材、心材の境界は明瞭で割とはっきりしている為、見分けるのは容易です。
用途
クロマツはろくろで加工する茶卓、お盆などの小物の他、水中での耐久性を活かし、橋や港湾の杭、扉などに用いられます。
また、内装材としては床の間などに利用されています。
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