木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ラブルナムマメ科 | 広葉樹

ラブルナムの板
原産地
ヨーロッパの中央部、および南部に生育しています。
比重
気乾比重:0.83
強度
硬い
特徴
ラブルナムは樹高が10m、胸高直径が30mほどの大きさにしか成長できない比較的、小さい木で独特の牡蠣殻模様が特徴的な木です。
表面は緻密で硬く、独特の深みのある金色を帯びた褐色をしており、光沢もある木なので美しい仕上がりを得る事が出来ますが、乾燥の際などは亀裂、割れを生じやすいので注意する必要で、元々、小さな木なので大きな板材が取れないなどの欠点があります。
耐久性の高い木ですが、一部の虫の害などをやや受けやすい。木理は基本的に通直です。

市場には殆ど流通しておらず、小さい材でしか利用できない事もあって、木材としての需要はあまりないようです。庭園や公園などで観賞用の木材として植林される事があります。
ラブルナムの木
その他の名称
ゴールデンチェリーツリー
学名:[Laburnum anagyroides]
価格
色調
辺材は淡緑白色、心材は伐採当初は薄い色をしていますが、時間の経過と共に暗色となり、濃い帯緑褐色になります。辺材と心材は色の濃さが明らかに違う為、つよいコントラストが生まれている。以上の事から辺材、心材の境界は見分けやすい。
用途
ラブルナムは主に家具や内装部分の材料として用いられる。また、銃床やフォークやスプーンなどの道具の柄、スライスカットして、化粧単板(オイスターベニア)やコースターとしても利用されます。
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