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ローレルシクンシ科 | 広葉樹

ローレルの板
原産地
ローレルはインド、パキスタン、バングラデシュおよび、ミャンマー、インドネシア、パプアニューギニアなどの東南アジアで生育しています。
比重
気乾比重:0.85
強度
特徴
ローレルは樹高が30mほどで胸高直径は約1mほどになる木です。学名を取ってターミナリアと呼ばれる事もあります。
乾燥は難しく、割れや狂いが生じやすいので乾燥は時間をかけて行うべきです。尚、乾燥後は安定した材となり、狂いもほとんど見られません。
交錯杢理の為、加工性はあまり良いとは言えず、辺材はシロアリやヒラタキクイムシなどの虫害を受けやすい材だといえます。しかし、ローレルは保存薬剤などの吸収が良い為、処理を施せば問題はなく、心材はかなり耐久性があります
ローレルの板材は釘打ちは難しいのですが、ネジ止めとの相性は良く、接着性についても問題ありません。また、表面が緻密で美しい材なのでオイルや艶出し材などで綺麗に仕上がります。

注意点としては幅広い樹種がローレルという名前で流通している為、木材によってはあまり色調の美しくないものなどもある事から購入の際はキチンと確認した方が良いでしょう。
ローレルの木
その他の名称
ターミナリア、インディアンローレル
学名:[Terminalia spp.]
価格
色調
辺材の色は灰黄白色で、心材は緑黄褐色。辺材、心材の色調が同じ為、境界は不明瞭で区別は難しい。この材は樹種によって色調の幅がある為、樹種の判別を色調で行う際には注意が必要です。
用途
ローレルは主に内装材、家具、道具の柄や小物などに利用される。
また、非常に美しい燃えるような杢が出る事があるので、杢の良いものはスライスして化粧単板としても利用されます。
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