木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

マコレアカテツ科 | 広葉樹

マコレの板
原産地
アフリカ大陸の中央部にあるシエラレオネ、ナイジェリア、コートジボアール、リベリア、ガーナなどに分布しています。
比重
気乾比重: 0.62
強度
特徴
マコレは同じアフリカで生育しているアフゼリアと似ており、マホガニーやチェリーの代替材としても活躍しています。このマコレは大きく成長する樹種で樹高が40m、胸高直径は1.2mほどの大きさになります。

乾燥の際には劣化はほとんど見られず、時間もあまりかかりません。乾燥後の変形も少ない比較的、安定した木材です。
加工の際の注意点としては材中に、主に二酸化ケイ素によって構成されているシリカという硬い物質を多く含んでいるので、道具の刃先を鈍らせる性質があります。その為、加工際には硬質の素材で出来た刃物を用いる事が望ましいようです。また、切削作業の際に放出される木粉には目、鼻、のどなどに炎症を起こす危険性のある物質を含んでいるので、加工の際はマスクやゴーグルなどを着用した方がよいでしょう。
強度に関しては平均的な広葉樹といった印象で特別、硬くも軟くもありません。また、曲げに弱いなどの目立った欠点もないのですが、弾力性はやや劣っているようです。
マコレは耐久性に非常に優れた木材ですが、一部の虫の害を受ける恐れはあります。

湿気の多い場所では鉄などの物質と反応し、青色のしみがでる事があるので、鉄の使用は出来るだけ避けた方が良いでしょう。
マコレの木
その他の名称
チェリーマホガニー、アフリカンチェリー、バク、バブ、アバクなど
学名:[Tieghemella heckelii]
価格
色調
辺材は薄い紅褐色で、心材は辺材より少し濃い淡紅褐色~赤みを帯びた褐色をしています。やや暗色の縞模様が全体に見られます。
用途
マコレはキャビネットなどの家具、床材として使用されたり、住宅や客車などの高級な内装材として利用される事もあります。
その他の用途としてはボートの材料や木目の美しいものは薄くカットされて化粧単板としても利用されています。
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