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モアビアカテツ科 | 広葉樹

モアビの板
原産地
中央アフリカ。ナイジェリア、ガボン共和国、コンゴ共和国に分布しています。
比重
気乾比重:0.80
強度
硬い
特徴
モアビは樹高が60m前後にもなる、円形直通の樹形が良くて背の高い木です。胸高直径も太く3mほどになります。学名である「Baillonella toxisperma」は植物学者ベイリーによって名づけられました。

乾燥概ね早く行う事ができるが、乾燥の途中で割れを生じるケースがやや見られる。乾燥後は狂いもみられなくなり、かなり安定した材になります。割れを起こしたくないのであれば時間をかけてゆっくり行う方が良いでしょう

加工性に関してはそれほど難はありませんが、刃先が鈍り、切れなくなるまでの時間が早い材とされている為、刃物の手入れには注意した方が良いでしょう。また、加工の際にでる木の粉に目や鼻に炎症を起こす作用を持っている為、加工の際にはマスクやゴーグルで木の粉に触れないようにする事をオススメします。
硬く、耐久性に優れ、虫の害に関しても強い耐性をもった木材なので、幅広いシチュエーションで使用できる材料と言えます。

木目はあまり美しい種とは言えませんが、光沢が美しく、稀に珍しい杢がでる為、杢のでたものは装飾的な意味も大きいとされています。
モアビの木
その他の名称
学名:[Baillonella toxisperma]
価格
色調
辺材は桃白色で、心材はほぼ赤褐色。辺材と心材は白の濃さが違う為、心材、辺材の境界は比較的、明瞭で分かりやすい。その赤褐色の色はマホガニーを連想させる色調だと言えます。
用途
モアビは主に家具材、フローロング、敷居などの内装材、彫刻、建築資材としても用いられます。
また、高い耐久性があり、虫の害にも強い事から、屋外で使用するケースも度々見られます。
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