木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

オリーブモクセイ科 | 広葉樹

オリーブ写真1
原産地
主にヨーロッパの地中海沿岸地帯に生育している。木材としての供給はアフリカ大陸のケニア、タンザニア、ウガンダなどで生育したものが多い。
比重
気乾比重：約0.85
強度
硬い
特徴
オリーブは樹高が24m前後、胸高直径が0.5～0.8mになる木で、ヨーロッパでは木材用ではなく、主にオリーブオイルを採取する為に植えられています。
オリーブは乾燥が重要な木材なのでじっくりと時間をかけて行う必要があります。特に厚い木材の場合、乾燥を早く行うと心割れや亀甲割れをおこす危険性があるからです。
強度的にはあらゆる項目のテストで高い数値を記録している材の為、高い信頼性があります。ただし、曲げに対する適性は中庸です。
強度、見た目の美しさの両方に優れた木ですが、加工はかなり困難で釘打ち、ネジ止めなどには下穴が必要。
心材は水を吸収しやすく、保存薬剤などの注入は容易です。
オリーブ写真2
その他の名称
オリーブウッド、イーストアフリカンオリーブ
学名:[Olea spp.]
価格
やや高価
色調
辺材は淡乳白黄色で、心材は淡褐色の地に暖色系の褐色から暗褐色の不規則な美しい模様がでます。辺材、心材の境界は割と明瞭で見分けられます。
用途
フローリングなどの床材、高級家具、道具の柄や小物類など。
また、彫刻に使われる事もあり、木目の美しさを活かし、スライスカットして化粧単板に利用する事もあります。
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