木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

ポプラ(イエローポプラ)
モクレン科 | 広葉樹

ポプラの板
原産地
アメリカ東部。主にアパラチア山脈の周囲に自生し、オハイオ河渓谷から大木が産出されます。
比重
気乾比重: 0.45
強度
やや軟らかい
特徴
北海道の風景には欠かせない代表的な木としてポプラの木は知られていますが、これは西洋箱柳という全く別の種類の木であり、木材の世界でポプラといった場合は一般的にアメリカのイエローポプラ(アメリカンホワイトウッド)を指します。
ポプラの木は樹高40m、胸高直径1mにもなる木で、滑らかな木肌をしており、切削加工も容易で狂いも少ない木です。
乾燥については人口乾燥、天然乾燥ともに容易で問題なく行う事ができます。また、乾燥後の狂いも殆ど見られません。
日本のホオノキと同じモクレン科の木ですが、ホオノキに比べ、大径木が取れやすいので大型の物を制作する際に向いています。成長が早い樹種なので安定した供給ができ、絶滅の危険性なども報告されていません。
塗装性が良い木としても有名ですが、耐久性がなく、辺材は虫の害に弱い為、屋内などのあまり環境の厳しくない箇所での使用が主な用途になっています。
ポプラの木
その他の名称
ポプラ、イエローポプラ、アメリカンホワイトウッド、チューリップウッド 、ホワイトウッド、ハクテンボク
学名:[Liriodendron tulipifera]
価格
色調
辺材は灰白色で、心材は帯黄褐色ですがオリーブグリーンになる事もあります。また、辺材と心材の境界は明瞭ではっきりしています。
用途
ポプラはおもちゃなどの小物類、建具、ドアー、合板などによく使用されます。
またその大きさを活かし、テーブルの天板などにも利用されます。
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