木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

パープルハートマメ科 | 広葉樹

パープルハートの板
原産地
中米から南米北部にかけて分布しています。
比重
気乾比重:0.88
強度
硬い
特徴
パープルハートは熱帯性の広葉樹で樹木は樹高38~45mで胸高直径は0.6~1.2m程の大きさに成長します。

乾燥はかなり早く、乾燥中も乾燥後も劣化や狂いはほとんど見られません。硬い木材の為、釘打ち、ネジ止めの際はドリルなどで下穴をあける必要があります。
加工に関してはパープルハートは樹脂を分泌する事がある為、その影響で刃先が鈍くなる事があります。

名前の通り、独特の薄紫色の色調を持つ木材で、強度や耐久性が高く、心材は菌や虫に対する耐性にも優れています。辺材も透水性がある為、保存薬剤を吸収しやすく、薬剤を注入すれば心材と同じような耐性を持つ事ができます。
パープルハートの木
その他の名称
学名:[Peltogyne]
価格帯
色調
辺材はほとんど白から乳白色で、心材は切断時は明るい紫色で、時間の経過とともに暗紫褐色に変わっていきます。
用途
パープルハートは内装材、家具、化粧単板、彫刻など、主にその紫色の美しい色調を活かした個所で使用されています。
特殊な用途としては体育用具、ダイビングボード、スキー、ビリヤードのキューなど。
木材アクセスランキング TOP10