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クイーンズランドウォルナットクスノキ科 | 広葉樹

クイーンズランドウォルナットの板
原産地
オーストラリアの北部、クイーンズランドに分布しています。
比重
気乾比重:0.67
強度
硬い
特徴
クイーンズランドウォルナットはその名の通り、オーストラリアのクイーンズランドで生育している木で、樹高は40m、胸高直径は2m近くにまで成長します。

ウォルナットの名前どおり、ヨーロピアンウォルナットとよく似ており、このクイーンズランドウォルナットはキラキラと輝く縞模様を持っています。
乾燥には時間はかかりませんが、狂いやねじれを生じやすいので、細心の注意を払って乾燥を行う必要があります。乾燥後の狂いはあまりみられません。
強度は全体的に中庸ですが、耐荷重性能は高い。
加工は木理が交錯している事もあり、容易ではありませんが、更に厄介なのはクイーンズランドウォルナットはシリカと呼ばれる石状の堆積物が木中で結晶化している事にあり、その影響で道具や機械の刃先は非常に鈍化しやすくなる為、なんらかの対抗策を講じる必要があります。
なお、この木材は耐久性には優れていないので、耐久性が必要な場所での使用は控えた方がよいといえます。

クイーンズランドウォルナットは取り扱いの難しい樹種ですが、加工後の仕上がりは素晴らしい木材です。
クイーンズランドウォルナットの木
その他の名称
オーストラリアンウォルナット、ウォルナットビーン、オリエンタルウッド
学名:[Endiandra palmerstonii]
価格帯
やや高価
色調
心材は全体的に淡褐色~暗褐色で、桃色~紫がかった黒色をした縞模様が全体に見られます。
用途
クイーンズランドウォルナットは主に高級家具や床材などとして利用されます。また、そのほかの内装材全般にも利用され、スライスカットされたものは化粧単板としても用いられます。
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