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サンタマリアオトギリソウ科 | 広葉樹

サンタマリアの板
原産地
西インド諸島全域、およびメキシコ南部から南アメリカの北部に生育しています。
比重
気乾比重:0.54~0.70
強度
特徴
サンタマリアは樹高が30~45m、胸高直径が1m~1.5mほどになる比較的大きな樹種で、沼地などにも生育します。
乾燥が遅く、大きな割れやねじれを起こす事が多いので、特に厚みのある材料などは中心の水分を抜く事が難しく、天然乾燥は容易ではないが、乾燥後はあまり狂わず、光沢が美しくて湿気に強いという特性を持ち、耐朽性は高い。
加工は容易だが、やわらかい繊維を逆立ちさせる傾向が強いので加工の際は用途によっては工夫が必要です。
釘打ちやネジ止めをする際は下穴が必要で、仕上げの際などは艶が出やすい木なので、艶出し材などを用いれば、美しい表面を得る事ができます。
尚、サンタマリアはイタリア語、スペイン語などで「聖母マリア」を意味するが、どのような関係があるかは不明です。
サンタマリアの木
その他の名称
学名:[Calophyllum brasiliense]
価格
色調
辺材、心材共に桃色を帯びた褐色から赤褐色、濃赤褐色の縞模様がある事が多い。辺材、心材の色があまり違いがない為、境界は不明瞭です。
用途
サンタマリアは主に建築材料や内装材、家具製作などに用いられます。
また、水気に強いという特性を活かし、造船の際に用いられる事もあるようです。
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