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サペリセンダン科 | 広葉樹

サペリ柾目
サペリの木
原産地
アフリカの主に赤道付近のコンゴ、ウガンダ、コートジボアール、ウガンダ、ガーナ、ナイジェリア、カメルーンなどの熱帯雨林地域などに分布しています。
比重
気乾比重:約0.56~0.69
強度
やや硬い
サペリの板
その他の名称
学名:[Entandrophragma cylindricum]
価格
色調
辺材は灰白色、心材は切断当初は桃褐色で時間の経過とともに色が濃くなります。色調が違う為、辺材、心材の境界はハッキリしていて見分けやすい部類になります。
特徴
サペリは樹高が40~60m、胸高直径が1mほどの木で樹幹も20m以上にもなる非常に大きな樹木です。

乾燥は手早く終わらせる事のできる木ですが乾燥後もゆるやかな狂いが生じます。
強度的には全体的に中庸で硬さもそれほどありませんが加工が比較的、容易という良い特徴もあります。

心材は耐朽性が高く、腐りにくい部類に入りますが、辺材は虫害を受けやすいので辺材を利用する際はなんらかの処理を施すか虫の害を受けにくい場所で使用するなどの工夫が必要になってきます。

サペリは表面に独特の美しい縞目模様があり、まれにペンシルストライプやフィドルバック杢、縮み杢、虎斑など様々な杢がでる事があり、そういった外観が優れた木材はキャビネットの羽目板などに利用されます。
用途
サペリはマホガニーと似た所がある為、高級家具や外装材、内装材、ドアの材料などに用いられます。また、ボート、ピアノ、スポーツ用品などの材料としても有用です。
フローリングの材料としても最適で、木目の美しいものはスライスカットを行い、化粧単板として利用されます。

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