木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

サワラヒノキ科 | 針葉樹

サワラ写真1
原産地
サワラは岩手県花巻市を北限とし、熊本県を南限として生育しています。
しかし、四国には例外的に生育していません。
比重
気乾比重:0.34
強度
特徴
サワラはヒノキやヒバと違い、強い香りがないのが特徴の針葉樹です。
また、サワラの名は「さっぱりした」という言葉の意味からきており、その名の通り、表面にも目立つような光沢はなく、外見的にも香りの意味でも、さっぱりとしたクセのない印象を受ける木材です。

乾燥、加工ともに特に問題がない為、サワラの木材を扱う事は容易ですが、外観的な仕上がりに関しても突出した美しさがある訳でもなく、中庸です。
サワラ写真2
その他の名称
ナロ、ナロヒ、ヌカッピ
学名:[Chamaecyparis pisifera]
価格
やや高価
色調
辺材はほぼ白色で、心材は淡黄褐色。色味が異なる為、辺材、心材の境界は明瞭ではっきりしていて見分けやすい。
用途
サワラ材はヒノキやヒバとは違う、匂いがないという特性を逆に活かし、匂いがつくとあまりよくないとされるお米に関連した飯台、御櫃(おひつ)や、水に匂いをつけたくない用途の水桶などに使用されてきました。
他にも彫刻、下駄、かまぼこ板、模型、家具などの昔ながらの和の製品の材料としても利用されます。
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