木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

スプルースマツ科 | 針葉樹

スプルース柾目
スプルースの木
原産地
北米産のものとヨーロッパ産のものがあり、北米の物は西海岸のシトカ周辺の広い地域で生育、ヨーロッパのものはデンマーク、オランダ、スペインを除き、ヨーロッパ全体に生育しています。
比重
気乾比重:0.46
強度
スプルースの板
その他の名称
ホワイトスプルース、シトカスプルース、ホワイトディール、コモンプルース、ノルウェイスプルース、ホワイトウッド、エンゲルマンスプルース
学名:[Picea sitcheensis](北米産)
学名:[Picea abies](ヨーロッパ産)
価格
色調
辺材は乳白色、心材は帯黄淡紅白色で、辺材、心材の境界は不明瞭で見分けるのは難しい。
特徴
スプルースは平均樹高が37m、胸高直径が0.8~1.2mほどの木で、大きいものでは樹高60m、胸高直径1.5~1.8mに達します。

広い地域で同種の木が見られ、緯度が高い地域で育った樹木の方が良材になると言われています。

乾燥は早く、強度は概ね中庸ですが、蒸し曲げに対する適正に関してはかなり低く、蒸し曲げには向いていないようです。
加工は容易で釘打ち、ネジ止めの相性も良好。塗装を施すと美しい仕上がりを得られます。

しかし、耐久性については虫の害を受けやすいという欠点があります。
用途
スプルースは主にフローリング、ドアなどの内装材に使用されます。
ノルウェイスプルースはクリスマスツリーなどに用いられ、東ヨーロッパや北米産のスプルースの良材はバイオリン、ギター、リュートなどの表板に利用されます。
水に対する耐性がある事から、日本では、まな板、盛り台などの料理関係の道具や、桶などの材料としても用いられます。

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