木材博物館は国産材及び、世界中の木材の種類、特徴などをご紹介している木材図鑑です。

タスマニアンマートルブナ科 | 広葉樹

タスマニアンマートルの板
原産地
タスマニアおよびオーストラリアのヴィクトリア州に生育しています。
比重
気乾比重:0.72
強度
やや硬い
特徴
タスマニアンマートルは樹高が40m、胸高直径が1mほどの大きさに成長する木です。ジャラによく似ているといわれており、その赤みを帯びた色が特徴的な木です。
乾燥後はほとんど狂いは見られず、加工性についても手道具、機械共に基本的に問題ない。また、釘打ち、ネジ止めとの相性もよい。例外として、交錯木理がでているものは加工中に割れやすく、乾燥後も変形が見られます。
仕上がりはタスマニアンマートルの特徴的な鮮やかな赤色と優美な木理、表面の光沢とが合わさり、美しく仕上がります。
耐久性にやや難がありますが、保存薬剤を吸収しやすいので処理を施すことである程度、欠点を補う事ができます。
タスマニアンマートルの木
その他の名称
マートル、マートルビーチ、タスマニアンビーチ
学名:[Nothofagus cunninghamii]
価格
やや高価
色調
辺材の色は淡く、ほぼ白色、心材は桃褐色~帯赤褐色。色が明らかに違う上に中間色の筋で区切られている為、心材、辺材の境界は非常に明瞭です。
用途
タスマニアンマートルはキャビネットなどの家具、フローリングなどの内装材として主に利用されます。
この木材は非常に多様な利用方法があり、道具の柄などの小物にも利用され、保存薬剤で処理すれば、屋外での利用も問題ない為、外装材などとしても利用されています。
木材アクセスランキング TOP10